広報委員会より

会報52号発行にあたり、関西支部からの寄稿文を「支部だより欄」ということで、
編集段階で、一方的に大幅削除ならびに修正をしてしまいました。

せっかくお寄せいただいた「遷都1300年で賑わっている奈良の様子」と
関西支部の方々の思いをお伝え出来ず、ご迷惑をおかけしました。


  ここに全文をご紹介いたします。
  紅葉の秋、会員の皆様、奈良に立ち寄ってみませんか。
  遷都1300年祭  会期 1231日(平城宮跡は117日)まで。

  

「奈良のいま」      関西支部 末廣春枝(51期)

奈良は今年、平城遷都1300年の年に当たり遷都祭が盛大に行われており、
メイン会場である平城宮跡は毎日大勢の方で賑わっています。また各社寺で、
滅多に見られぬ秘宝・秘仏の特別開帳も行われています。

平城京は、元明天皇の御世、唐長安の都をモデルに、その四分の一の広さで
造られ、奈良時代の
74年間、日本の首都として栄えました。

都の中は碁盤の目のように整然とした道路が敷かれ、メイン道路は朱雀大路、
74メートル、長さ3.8キロと非常に大きなものでした。

当時国の重要な儀式が行われた大極殿の復原は、9年の歳月をかけて、
遷都
1300年の今年4月に完成しました。

童子に鹿の角を生やすとは何事かと、賛否両論の議論が沸騰し全国に一躍
知れ渡ったマスコットの「せんとくん」は、今ではすっかり定着し、人気者に
なって活躍しています。

 平城宮跡は、都が遷ってから1000年余り水田のまま、この為埋もれていた
建物跡などの保存状態がよく、世界遺産に指定されています。

 またここには発掘品の展示をしている資料館や復元された庭園などがあり、
そこで私は月に数度、ボランティアで来場者に説明をしており、色々な方との
出会いを楽しんでいます。

 遷都祭開催中の今、是非皆様奈良へお出掛け下さい。