榎本智史さん(108期)演奏会情報12月11日(日)@ソフィアザール・サロン(駒込)、12月23日(金)@武蔵小杉サロンホール

平沼アーティストでもある、ピアニスト榎本智史さん(108期)の演奏会情報です。

榎本智史さん(108期)の平沼アーティストの紹介ページはこちらです。

https://masumikai.securesite.jp/sp20/sp_main/at01/posts/artist58.html

【演奏会のお知らせ①】

12月11日(日)
14:00開場 14:30開演

榎本智史 & 小暮沙優デュオコンサート
『架空庭園への道』

会場
ソフィアザール・サロン(駒込)

入場料 3,000円

曲目
シェーンベルク
《4つの歌》Op.2
《グレの歌》より「山鳩の歌」
《架空庭園の書》Op.15

予約受付
info@virtuoso3104.com

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シェーンベルクは僕が主な研究対象としているオーストリア出身の作曲家です。西洋音楽史上でもいわゆる十二音技法の考案など重要な役割を果たしました。

そんなシェーンベルクは、当初は濃厚なロマンティシズムを持った作風で作曲のキャリアをスタートし、そこから表現主義・機能和声の停止へと傾いていきました。

そのターニングポイントにもいくつかの作品があるのですが、転換の決定打となった作品こそが今回演奏する連作歌曲集《架空庭園の書》です。架空庭園に迷い込んだ男の愛とその終わりまでを描きます。

日常的に耳にする音楽と比べて、和音は不協和、旋律は複雑怪奇に聴こえる作品かもしれません。しかし、そのような音使いでなければ表現できないものだって存在するのです。音楽における狂気の世界を味わっていただきたいと思います。

《架空庭園の書》だけでは精神的にキツいプログラムになるので、シェーンベルクがそこに到達する前の、濃厚なロマン溢れる《4つの歌》と《グレの歌》もご用意しました。《架空庭園の書》がいきなり爆誕したわけではないことも体感できる曲順となっております。

皆様をシェーンベルクの架空庭園にご案内します。ご予約は概要に記しましたメールアドレスまでお願いします。

【演奏会のお知らせ②】

12月23日(金)
18:30開場 19:00開演

櫻井亮太 & 榎本智史
『彼方からの愛の歌』

会場
武蔵小杉サロンホール
昭和音楽大学附属音楽教室武蔵小杉校内

入場料 3,000円

曲目
ベートーヴェン
《アデライーデ》Op.46
《追憶》WoO.136
《遠い国からの歌》WoO.137
《遥かなる恋人に寄す》Op.98


予約受付
info@virtuoso3104.com

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ベートーヴェンは言わずと知れたクラシックを代表する作曲家です。彼の交響曲やピアノソナタのいくつかなどは、特に普段クラシックを聴かない人でさえもどこかで耳にしたことがあるでしょう。クラシックを専門に学ぶ器楽の演奏家たちにとっても、ベートーヴェンの作品は避けては通れない大きな山であります。

しかし彼の作品でさえ、ほぼスルーされる分野のものがあります。それが声楽作品です。ベートーヴェンの歌曲はどれも声楽初学者にはハードルの高いドイツ語である上に、殆どの曲が重量感のある作品となってしまっています。しかも本人が卓越したピアニストであったことにも起因するのか、ピアノ伴奏も一苦労です。

かくして、ベートーヴェンの歌曲は声楽家にもピアニストにも避けられる、あるいはもはや認知すらされない作品群となったのです。

今回の演奏会は、そんなハードなベートーヴェンの代表的な歌曲作品を集めて一気に演奏してしまおうという企画です。「そんなに中身がギッシリ詰まった曲なのに作品番号無いのか!?」と思うような曲さえあります。

メインプログラムには連作歌曲集《遥かなる恋人に寄す》を置きました。6つの歌が切れ目無く続けて歌われる、15分かかる大作です。ベートーヴェンの創作の中期から後期への過渡期に作曲され、後の作曲家たちにも大きな影響を与えました。

今回ラインナップしたプログラムには、ベートーヴェンの神への愛、自然への愛、人間への愛などが託されています。無骨で不器用なベートーヴェンの意外な一面を見られるかもしれません。

ご予約は上記のメールアドレスまでお願いします。

2022年09月02日|各種の情報:コンサート個展情報, 同窓生の活躍