女神に微笑まれてスタート 実行委員会美術展部会/野地暎人(51期)

母校百周年記念誌より:

 

2000年(平成12年)、母校創立百周年、と言うこれ以上ない節目の年に、記念行事の中のひとつの記念美術展を実行委員の一人として担当できた事はこの上ない喜びであった。
先ず会場選び。検討の結果、神奈川県民ホールギャラリーに絞ったがこれからが大変。この会場は公開抽せんで、期日及び五部屋ある会場を決めるのでクジ運が良くないと中々希望の期日、会場を確保できない。そこで、実行委員の中のふくよかなクジの女神に好かれそうな女性(67期)と抽せん会場へ行く。同じ期日使用希望団体は十組程きていたが、彼女が引いたのは、その中の一番クジだった。
結果希望する期日及び歴史資料展用の一室を含め五室、全館を確保出来た。抽せんをした彼女が女神そのものに見えた。まずは女神に感謝、乾杯!
展示内容は、絵画(洋画、日本画、版画等)、書、彫刻、立体造形、工芸、写真、映像等と多岐に亘り、出品者は13期から100期(現役一年生)までの合計約二百名、約三百点。
会場に足を踏み入れると、先ず生花が華やかに出迎え、更に中央の太い柱を利用し、竹を取材としたモニュメント造詣が見事だった。
そしてさすが第一高女、平沼高校、幅広くいろいろなジャンルでプロとして活躍している方々が多く、皆さん心よく出品、協力してくださいました事、有難くうれしいことだった。
趣味として楽しんで創作している方々も、これらプロ作家の作品と肩を並べられ、又松村学校長の油彩出品作と現役一年生の作品が並んで展示されていたり、まさに同窓会ならではの温かく楽しく、かつ、質の高い、そして女神に見守られた記念美術展であった。

2022年07月12日|公開:公開