五神嘉子元会長を偲ぶ/真澄会会長(当時) 鈴木宏司(59期)

2011年3月30日投稿

 

五神嘉子元会長を偲ぶ
                          
                            真澄会会長 鈴木宏司

 真澄会会長を20数年間という長きに亘ってお引き受けいただき、会の充実・発展に身を粉にして尽くされました五神嘉子様が、去る3月22日ご逝去されました。享年91歳でした。会員一同心よりご冥福をお祈り申し上げたいと存じます。

 27、28日のお通夜、告別式には松沢神奈川県知事をはじめ大勢の方が会葬され、故人の人徳、交際の広さが偲ばれる盛大且つ温かみのある葬儀でした。真澄会からも野村元会長、山口前会長をはじめ多くの方がお別れに見えられ、高校からも現管理職の方、歴代の校長先生方等多数お見えになっておられました。

 30年近く前、私は教員として母校平沼にもどり、真澄会の校内理事をやることになった時の事です。五神会長のお宅と私の家は近くなので、理事会の後、会長自ら運転のベンツでよく送っていただきました。全くもって驚いたことは、私を降ろす時にわざわざ車を降りられて、“今日はお忙しい中、遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。これに懲りずにまたよろしくお願いします。”と挨拶をされたことです。25期近くも後輩の若輩者にです。止めていただくようお願いしても“何といっても貴方は母校の先生なのですから”と聞き入れてもらえませんでした。困り果てて、最後には“もう乗れません”と 申し上げたところ、やっと降りるのを止められました。私は物凄い教えをいただいたと今でも思っております。

 「お彼岸のときに亡くなるのは寿命だ 」ということを聞いたことがあります。闘病生活の為か、生前見慣れたふっくらとした感じのお顔ではありませんでしたが、安らかなお顔でした。五神会長はまさに天寿を全うされたのだと思います。

平成23年3月30日

2021年05月11日|公開:公開