瀬下美和さん(80期)、婦人科癌患者会「ウィメン&キャンサー」の活動紹介

瀬下美和さん(80期)は、47歳のときに卵巣癌と子宮体癌となり、オペと抗がん剤治療の経験から同病の仲間と患者会を発足しました。

そして、その会を2021年年末に婦人科癌患者会「ウィメン&キャンサー」として組織化し、代表をつとめています。

「ウィメン&キャンサー」の活動と、瀬下美和さん(80期)についてご紹介いたします。

「ウィメン&キャンサー」活動内容

ウィメン&キャンサー(WCAN)は、2017年に活動をはじめ、2021年末に組織化。それにともなって医師を顧問に迎え、そのミッションをより明確にしました。WCANの使命は婦人科がん患者に対する教育、啓発、患者サポートサービス、および婦人科がんの治療と研究を推進することです。 現在の顧問は宮城悦子医師(横浜市立大学医学部産婦人科学教室主任教授)など3名の産婦人科医です。医療セミナーや患者交流会の開催のほか、日本婦人科腫瘍学会の治療ガイドラインの委員を務めるなど患者の立場から医学研究に参加。海外の婦人科がん関連学会や患者会との交流にも力を入れています。

瀬下美和さん(80期)よりメッセージ

私は47歳のときに卵巣がんと子宮体がんの同時併発と診断され、大学病院で手術と抗がん剤治療を受けました。実は10代の頃から激しい貧血、過多月経、生理痛に苦しみ、学生生活に支障がでるありさまでした。さまざまな医療機関を受診しましたが、当時は医師ですら「10代の少女はそういうもの」「体質なので仕方がない」といい、その後、不妊症を経て癌になりました。よく似た経緯で卵巣がんとなった高校時代の友人は、昨年、亡くなりました。子宮内膜症はありふれた病ですが、不妊症の原因となり、稀にがんに変化します。卵巣がんは婦人科がんの中では最も死亡率が高く、現在の医学では検診方法は確立していません。女性の方は不調を感じたら迷わず産婦人科を受診してください。

瀬下美和さん(80期)より追加コメント

剣道部出身です。79期の剣道部の先輩も、この団体のメンバーでした。彼女も私と同じように子宮内膜症→卵巣がんで、昨年、亡くなりました。なので、先輩方は私の活動をおしてくださるのだと思います。多くのみなさんにこの活動を知っていただければと思います。

2023年10月10日|各種の情報:同窓生の活躍