現校舎の建設
現校舎の建設
1987(昭和62)年、神奈川県の百校計画終了を受けて既設校の校舎の見直しが始まり、その一番手として本校の建て直しが計画された。移転準備から外構工事の完成まで、4年をかけての大事業だった。
プレハブの仮設校舎は清水ヶ丘高等学校に隣接するグランドに建てられた。1990(平成2)年から2年間の仮設校舎における生活は、プレハブであるために夏の暑さや冬の寒さは尋常ではなかった。部活動も校外の施設をその都度借りておこなうという状態であった。
入試と入学前のオリエンテーションは旧校舎で行いましたが、入学式は青少年センターで行い、それ
からは仮校舎での生活が始まりました。一番の問題は、夏に教室の温度が四十度近くにも上昇すると
いうことです。さすがに授業どころではなくなり、うちわや扇風機が必需品でした。窓には簾が掛け
られ、天井の工事等の対策がとられました。(90期・金田尚志『創立百周年記念誌』同窓会編)
1992(平成4)年4月、現校舎が完成し、本校は新たなスタートを切った。その校舎は他の県立高等学校にはない恵まれた諸施設を備えた最新式のものであるが、そこには、新しさの中にも、かっての校舎にあったさまざまなデザインが随所に配置され、"伝統"を偲ばせている。校舎外装の「藤色」も、初代校舎のころから藤の花が本校の名物の一つであったことに因んでいる。